元Appleのエンジニアが開発し、”ラグゼロ”の軽快さでiPadをMacのセカンドディスプレイに変換できるソフトとして期待を集めていた「Duet Display」のiOSアプリがついに配信開始となりました(MacRumors、iDownloadBlog)。iOSアプリは有料で、現在リリース記念の24時間限定セールが開催されています。
Duet Display
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,000
iPad/iPhoneをMacのセカンドディスプレイとして利用することができる新世代アプリ。 通常価格1500円。
Duet Displayの特徴はなんといっても高速かつ軽快に動作すること。Lightning / Dockケーブル経由でiPhone/iPadとMacを接続することで、従来のWi-Fi接続を利用したセカンドディスプレイアプリと一線を画す使用感を実現しているのです。
Duet Displayがあれば、iPadとMacBookを使って出先でもデュアルディスプレイ環境で効率よく作業できるかも…ということで早速購入してみました。
設定方法
まずMacで、公式サイトからDuet.appをダウンロードして起動します。初回起動時、専用のグラフィックスドライバーのインストールと再起動が必要となります。
Duet Display
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,000
iPad/iPhoneをMacのセカンドディスプレイとして利用することができる新世代アプリ。 通常価格1500円。
次にiPadで、上の「Duet Display」アプリをダウンロードして起動し、Macとケーブルで接続します。面倒な接続設定などは特に必要なくこれだけで完了。
ラグゼロは本当か?
このアプリを購入する人が一番気になるのは、ラグゼロが本当に実現できているかどうかという点ではないでしょうか。
結論から書くと、今回試した環境である「iPad 3」と「Mac mini 2012」の組合せでは、「Resolution」の設定が「Regular」だとかなり軽快に動くことを確認しました。メインディスプレイからiPadにウィンドウを移動したり、iPadでMacアプリのメニューを操作したりといったことがストレスなく実現できています。
Chromeを操作してWebブラウズするといった軽作業くらいならラクラクこなせるので、謳い文句に偽りなしといえるかもしれません(ただし設定をRetinaに変更するとかなりモッサリ化しましたが)。Frame Rate は60fpsのほうが快適でした。
実用性は?
どちらの設定でも表示領域としては1024×768のサイズで表示されます(iPad 3の場合。Retina設定だと表示が滑らかになる)。
セカンドディスプレイとしてはかなり小さいサイズ…とはいえ、Webサイトを表示したり、Twitterを表示したりといった用途だと実用的に使えるかもしれません。
iPad側で、Chromeを全画面で表示してみたところです。狭いことは狭いですがサブと割り切れば便利に使えそうです。
不安点は
TechCrunchが「現在のバージョンにはDuetを接続すると他の外部ディスプレイにはある種のノイズが出るなど若干のバグが残っている」と指摘しているように、DisplayLinkのドライバを使って接続したUSBサブディスプレイの表示が乱れることを確認しました。
またiPad側でSizeUpのキーバインドが効かない(その後再確認したらちゃんと動いていました)、ステアーマウスの設定が生きていない(ような気がするだけ?)など、まだ荒削りな部分が残っている印象を受けました。この辺は将来的な修正を期待したいです。
まとめ
iPadをMacのセカンドディスプレイとして活用できるアプリとして画期的な速度を実現していることが確認できました。将来的にはWindowsにも対応する予定があるようですので、今後の発展にも期待したいと思います。
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